自動車のダカール・ラリー(通称パリ・ダカ)の主催者は4日、モーリタニアの政情不安を理由に、5日から始まる予定だった同レースの中止を決めました。以前にも競技車両が地雷を踏んだこともあり、テロの危険から当該地域の競技を中止し、航空機で移動する措置が取られたこともありますが、1979年に始まる「パリ・ダカ」のレースで、全区間の中止は30回目で初めてのことです。
大会主催者の声明によると、モーリタニアで昨年12月24日、観光に訪れていたフランス人家族4人が、アル・カイーダの関連とされる組織に殺害される事件が発生しました。主催者も、テロ組織から直接脅迫を受けており、フランス政府などとの協議の末、中止を決めました。「関係者の安全を優先した時、中止以外の選択はあり得なかった」としています。
世界で最も過酷なモータースポーツといわれるパリ・ダカの行程は、5日にリスボンを出発し、サハラ砂漠を通過、20日にセネガルのダカールにゴールする合計9273キロの道のり。今大会は、8連覇を目指す三菱自動車勢とフォルクスワーゲン(VW)勢を中心とする争いと見られていて、日本からは過去2度優勝の増岡浩、篠塚建次郎、片山右京の各選手らが参戦する予定で、既にリスボン入りしていました。
三菱自動車は、来年からディーゼル車両での参加が決まっているため、パジェロで出走するのは今回が最後となるはずでした。増岡選手は、「パジェロ最後の優勝ドライバーになりたかった。有終の美を飾りたかった。残念でなりません」とコメントしました。
しかし「来るべき時が来た」とも言えるのです。アフリカ諸国の政情不安、治安悪化で、パリ・ダカの安全確保は年々難しくなっていたからです。
00年は、主催者に対してアフリカ中央部のニジェールでテロ襲撃予告があり、急遽同国内のコースをキャンセルしました。04年は、モロッコ・モーリタニア国境で、優勝を争っていた増岡浩が武装強盗団に銃を突きつけられる事件が起きました。昨年もマリで予定されてた競技区間が、「誘拐や襲撃を受ける危険が高い」として中止されました。
コースとなるアフリカ諸国は、かつてのフランス植民地がほとんどで、フランスの団体が主催するラリーに対する反発があっても不思議ではないのです。
パリ・ダカの売り物は、過酷な自然に人間と車が一体で挑む冒険でした。しかし現在は、冒険の存在を許さないほど危険な状況で、主催者は「来年、必ず再開する」と声明を出していますが、見通しは決して明るくないと言えるでしょう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080104-00000515-yom-spo
大会主催者の声明によると、モーリタニアで昨年12月24日、観光に訪れていたフランス人家族4人が、アル・カイーダの関連とされる組織に殺害される事件が発生しました。主催者も、テロ組織から直接脅迫を受けており、フランス政府などとの協議の末、中止を決めました。「関係者の安全を優先した時、中止以外の選択はあり得なかった」としています。
世界で最も過酷なモータースポーツといわれるパリ・ダカの行程は、5日にリスボンを出発し、サハラ砂漠を通過、20日にセネガルのダカールにゴールする合計9273キロの道のり。今大会は、8連覇を目指す三菱自動車勢とフォルクスワーゲン(VW)勢を中心とする争いと見られていて、日本からは過去2度優勝の増岡浩、篠塚建次郎、片山右京の各選手らが参戦する予定で、既にリスボン入りしていました。
三菱自動車は、来年からディーゼル車両での参加が決まっているため、パジェロで出走するのは今回が最後となるはずでした。増岡選手は、「パジェロ最後の優勝ドライバーになりたかった。有終の美を飾りたかった。残念でなりません」とコメントしました。
しかし「来るべき時が来た」とも言えるのです。アフリカ諸国の政情不安、治安悪化で、パリ・ダカの安全確保は年々難しくなっていたからです。
00年は、主催者に対してアフリカ中央部のニジェールでテロ襲撃予告があり、急遽同国内のコースをキャンセルしました。04年は、モロッコ・モーリタニア国境で、優勝を争っていた増岡浩が武装強盗団に銃を突きつけられる事件が起きました。昨年もマリで予定されてた競技区間が、「誘拐や襲撃を受ける危険が高い」として中止されました。
コースとなるアフリカ諸国は、かつてのフランス植民地がほとんどで、フランスの団体が主催するラリーに対する反発があっても不思議ではないのです。
パリ・ダカの売り物は、過酷な自然に人間と車が一体で挑む冒険でした。しかし現在は、冒険の存在を許さないほど危険な状況で、主催者は「来年、必ず再開する」と声明を出していますが、見通しは決して明るくないと言えるでしょう。
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